SUSTAINABLE COMMUNITY

金沢市持続可能な社会を形成するための連絡会ニュース 第1号

 金沢の初夏を告げる百万石まつりの開幕が間近にせまってまいりました。今年は、こlれまでの6月14日開催から第2土曜日へ日程変更することや、NHK大河ドラマの放映が決定するなど、例年以上に盛り上がった祭りとなることでしょう。
 前号では、昨年実施した地球温暖化に関するアンケート結果をお知らせしましたが、今月号では、主に「金沢市持続可能な社会を形成するための連絡会(仮称)」についてお知らせします。

「金沢市持続可能な社会を形成するための連絡会」
幹事社を募集します

 前号でもお知らせしましたが、金沢市では「金沢市持続可能な社会を形成するための連組会」を設立しようと考えています。この連絡会は、直接的には各企業の「地球温暖化防止実行計画」の策定を支援すること及び環境情報の交換を目的としていますが、併せて金沢市が持続可能な発展をするためには、どうしたらよいかを検討する連絡会にしたいと考えています。
連絡会の構成
連絡会は、自社の地球温暖化防止実行計画に率先して取り組んでいただく幹事会員と、当面は情報提供を受けながら計画策定を検討していただく一般会員で構成します。また、専門的な立揚から会の運営をサポートしていただく関係機関との連携を密にしていく予定です。

■幹事会への参加はすでに22社
 地球埠暖化対策に関するアンケート調査で前向きにお答えいただいた企業の中から、5月末現在で22社が幹事会への参加を表明しています。
(参加企業名)
 アール・ビー・コントロールズ
 石川リコー
 劾TTデータ北陸支社
 葛熨環境サービス公社
 
葛熨名鉄丸越百貨店
近鉄ホーム建設
褐F谷組北陸支店
轄蒼y開発センター
清水建設竃k陸支店
第一電機工業
中外製網
株東洋設計
日機装葛熨製作所
日本たばこ産業葛熨支店
株福光屋
竃k都組
北陸鉄道
真柄建設株
三菱電機システムサービス竃k陸支店
明和工業
株ヤギコーポレーション
安原建設
           (アイウニオ順)
ぜひ幹事会にご参加ください
“環境にやさしい企業”,は今や企業経営のキーワードです。幹事会に参加して少しでも早く温暖化防止実行計画の策定に取り組みませんか。幹事会への参加を希望する方、説明を一度聞いてみたいという方は6月20日(火)までに環 保全課へご連絡ください。
■実行計画策定にはこんなにメリットが!
@ISO14001に代わる環境改善のツール
 様々な理由によりISO14001の取得が難しい企業にとっても、環境保全に対する従業員の意識の向上を図ることができ、この計画を企業内の環境改善のツールとすることができると思います。
 さらに、ISO14001の取得を目指している企業にとっては、その環境側面を検討する資料になり取得へのステップにつながります。
Aコストの削減
 電気、ガス、水道、廃棄物等の減少が見込まれ、コスト削減につながります。
B企業の信頼性の向上〜イメージアップ
 地球温暖化防止実行計画の策定は、企業の信頼性の向上〜イメージアップにつながります。
■連絡会に参加すると
○会員向けの情報通信誌により、講演会等の案内や企業活動と関わりのある最新の環境情報をお伝えします。
○地球温暖化防止実行計画を策足するために必要な情報が提供され、企業が単独で策定する湯合より労力が節減できます.
○会員が地球温暖化防止実行計画を策定した場合には、認定書を発行するとともに、報道機関に対する情報提供や市のホームページに掲載するなど、企業のイメージアップに協力します。

■連絡会の参加申込は次号でご案内します
 7月10日(月)に開催を予定している第1回幹事会をもって第1回連絡会とします。その中で規約や取り組み内容、スケジュールなどあらましを決めたうえ、連絡会の一般会員を募集いたします。次号までしばらくお待ちください。
トピックス 循環型社会形成推港基本法をはじめ関係法案が成立
政府は、今年2000年を「循環型社会元年」と位置づけ、このたびの国会では「循環型社会形成推進基本法」をはじめ、様様々な関連法案が成立しました。このコーナーでは、廃棄物・リサイクル対策を一体的に進めるための枠組み法として成立した「循環型社会形成推進基本法」の特徴についてご紹介します。
循環資源の循環的な利用、処分の優先順位を初めて法定化
 廃棄物等の発生を可能な限り抑制しながら、循環的な利用を進める。
 @発生抑制A再使用B再生利用C熱回収D適正処分
「拡大生産者責任」に一般原則を確立
 生産者は、生産する製品につい原材料の選択、製品の設計、製造から販売、廃棄まで一定の責任を負うことになります。
法律の施行は環境省が発足する来年1月6日です
今国会で成立したその他の循環型社会関連法
・廃棄物処理法の改正
・再生資源利用促進法の改正
・建設資材再資源化法
・食品循環資源再生利用促進法
・グリーン購入法
金沢市役所温暖化防止実行計画
の削減目標が決まる

■5年間で
 市役所温暖化防止実行計画の具体的な削減目標が決まりました.前号では、市役所が単独で取組むことが可能な業務の範囲を示しましたが、具体的に市の業務から排出される二酸化炭素の削減を図るために、5年間で次のように排出源となる物質等の使用量の削減を目指すことにしました。
 この数値は、昨年3月に策足した「金沢市環境基本計画」の中で2010年までの10年間に事業者が削減していく目標値の50%値を目標としています。
 ○電気使用量          7.5%の削減
 ○重油、灯油、ガス使用量  7.5%の削減
 ○ガソリン、・軽油使用量   10.0%の削減
 ○水道使用量、廃棄物排出量 5.0%の削減

■温室効果ガス削減に向けて、11の重点施策を展開します。
@省エネルギー設計審査会の設置
 施設・設備の更新の湯合に設計段階から 省エネルギーを推進するための審査会を設置します。

A既存施設のエネルギー診断と改修工事の実施
 順次診断を行い、改修工事を実施します。改修の診断から削減結果の保証をも請け負う業者の利用も考えます。

B市の施設への太陽光発電、風力発電施設導入の検討
C市の施設内にある自動販売機の削減
 自動販売機1台の消費電力は、家庭1戸分ともいわれています。職員のライフスタイル見直しの意味をこめて20%削減します。

D冷房は28度、暖房は20度温度設定の徹底

Eグリーン購入の推進
 物を買うときには、省エネルギー型の商品、リサイクル商品など環境配慮型商品の購入を進めます。

F低公害車の導入
 二酸化炭素の排出を抑制するとともに中心市街地の大気汚染を防止するために、公用車への低公害車導入を進めます。
 導入目標50台

G階段による白山登山運動
 エレベーターの使用を控え、階段の利用を進めるために、階段による白山登山運動を行います。達成者には記念品を贈呈します。

H庁内環境情報誌「エコアクション」の発行

I市民、事業者に対するごみの減量化推進

J市民への温暖化防止の啓発推進と事業者による温暖化防止計画の策定支援
 情報交差点は、環境に関する様々な情報コーナーです。
 掲載を希望される方は事務局までご連絡下さい。
■石川県環境ビジネ女研究会が今月下旬に発足
 石川県における環境ビジネス分野での新技術や新商品等の開発に役立ててもらおうと、産学官連携による「石川県環境ビジネス研究会」が6月下旬に発足します。同研究会には、「廃棄物を出さない」「廃棄物を処理する」「廃棄物を再利用する」「環境を計測する」「環境を修復する」などを切り口とした5つの部会が設けられています。
 メンバーは、県内企業のほか、大学等の高等教育機関、企設試験研究機関、行政機関など、延べ300にのぼっています。研究会発足後は随時入会可能となりますので、お問い合わせください。
 (財)石川県産業創出支援機構Tel 267−6291

■金沢市環境基本計画(横要版)を増刷しました
 ご活用ください(A4版 22ページ)
 昨年3月に金沢市が策定した「金沢市環境基本計画(概要版)」をこのたび増刷しました。金沢の環境の実態と今後のあり方をコンパクトにまとめています。

■アイドリング・ストップ宣言ステッカーで環境にやさしい運 転を!
 誰もがすぐ取り組める「環境にやさしい行動」の一つが車のアイドリング・ストップです。大気汚染や地球温暖化、近隣の騒音対策につながるだけでなく、ガソリン代も節約できます。
 宣言ステッカーを営業車や個人所有の車にお貼りいただき環境にやさしい企業づくりを進められてはいかがでしょうか。

 いずれもご希望の方は環境保全課にお越しくださればお渡しします。
金沢市環境部環境保全課
〒920−0026 金沢市西念町103街区
Tel O76−234−5132 Fax O76−220−2518
2000年6月5日発行
■環境会計シンポジウムin石川
 環境庁は、先月10日に環境会計全体の枠組みを初めて明らかにした「環境会計システムの導入のためのガイドライン」を策定しました。「環境会計」は、これまで企業が個々に算出し企表していましたが、ガイドラインが出来たことにより、客観的な評価がしやすくなり、今後取り入れる企業が増えることが予想されます。
 今回のシンポジウムでは、このガイドラインづくりに中心的な役割を担った横浜国立大学の河野正男教授と環境庁担当者の講演や「環境会計」に先行して取り組んでいる地元企業によるパネルデイスカツションが行われます。
 参加費は琴料です。先着順ですのでお早めに石川県環境政策課までお申し込みください。
 日時  6月15日休)13:15〜16:40
 会場  金沢シティモンドホテル!
 溝演@「環境会計と環境パフォーマンス評価」
     横浜国立大学教投 河野 正男氏
    A「環境システムの確立に向けて」
     環境庁企画調整局調査企画室長
                 小木浄 敏也氏
 パネルディスカッション
  「企業における環境会計導入の意義と課題」
 石川県環境政策課Tel 223-9168 Fax222−1117
■環境セミナー
   「環境ビジネス 今後の方向性を探る」
 日時  6月22日(木)14:30〜16:00
 会場  金沢ニューグランドホテル
 講師  鞄本総合研究所創発戦略センター
      副所長 井熊 均氏l
 参加費は無料です。金沢商工会議所までお申し込みください。
金沢商工会議所専門指導課
         Tel 263−1157 Fax 263−1158